個展「image×image〜やがて訪れる光のために〜」に添えられた言葉
近作では、動物や昆虫、植物といったイメージ(部分)を描くとともに、もう1つの隠されたイメージ(全体)を描いています。
絵のなかの動物や昆虫、植物が移動したり成長したりすると、もう1つのイメージは消失していきます。
あらゆる光景は消失という側面をもち、刹那的で儚いものであると感じますが、それは次の光景への無限大の可能性でもあるとも感じます。そのような光景のあり方をダブルイメージという技法を使い、絵画に置き換え表現したいと思っています。(2012年6月)